本日は研究紹介とは異なり、役に立つデータベースのご紹介です。
当然の話ではありますが、野生生物を扱う生態学では、論文などで研究対象の生物を紹介する際には、学名を表記することになります。
この学名、実はその生物の属する属や科の変更などに伴い、変更されることがしばしばあります。基本的に、使用すべき学名は最新のものに準拠されなければいけませんが、特に多種を扱う群集生態学の場合、すべてを調べるのはとても大変です。
そうした際に役に立つデータベースがこちら。
植物和名―学名インデックス YListとなります。
ウェブ上で植物の名前を検索すると、それに関連する植物のリストが表示されます。
こちらが優れているのは、現在用いられている和名・学名だけでなく、掲載図鑑、文献情報(原記載論文含む)、別名、中国名、韓国名、科名(APG、クロンキスト、エングラーそれぞれの分類体系)などが記載されている点です。
文献情報がしっかりと記載されているので、きちんと情報が参照できるのがうれしい所ですね。さらにsynonym (同物異名)も掲載されています。
また、維管束植物和名チェックリストver. 1.10もとても有用なウェブサイトです。
先述のYListだけでなく、Green Listや改訂新版日本の野生植物など、複数の文献・リストをもとに作成されたものです。
こちらのURLにアクセスすることで、和名のチェックリストが掲載されたエクセルファイルをダウンロードできます。
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